リバーサイドで猫と過ごすノスタルジックな滞在 | サイアモティフ宿泊レビュー

サイアモティフ・ブティック・ホテルのテラスと猫

はじめに

2025年9月2日~8日のバンコクワーケーションの中で、3つ目の滞在先に選んだのが サイアモティフ(Siamotif Boutique Hotel)
古い街並みが残るバンコク・ノイ地区にあり、チャオプラヤー川の支流沿いに建つ小さなブティックホテルです。

シティホテルのような豪華さや利便性はありませんが、ここでしか味わえないノスタルジックな雰囲気と「何もしない贅沢」があります。
今回はワーケーション目線も交えて、宿泊レビューをお届けします。

記事最後にはおまけ画像集があるので、ぜひ最後までご覧ください(笑)

▼バンコクでの滞在先1つ目「ペニンシュラ・バンコク」、2つ目「マリオット・スリウォン」のレビューはこちら▼


なぜこのホテルを選んだのか

このホテルの存在を知ったのはYouTubeで「MAIBARU」さんの動画を見たからでした。
都市部のホテルとは違った雰囲気でのんびりと暮らすようにワーケーションができそうに感じ、今回の旅程に組み込むことにしました。

私がこのホテルを選んだ詳しい理由を、ワーク面、バケーション面に整理します。

ワーク面の理由

サイアモティフ・ブティック・ホテルのリビング風景
リビングの先のテラスからは川を眺められる
  • 都市とは違う静かなエリアで集中して仕事に取り組めそう
  • ローカルな雰囲気を感じながら、暮らすように仕事ができそう
  • Wi-Fiや客室に電源があることも確認できて、仕事に支障が無いと判断

バケーション面の理由

サイアモティフ・ブティック・ホテルの猫が寝ている
猫は昼間はお休み中
  • バンコク中心部とは違う「スローな生活感」を味わいたかった
  • 古民家のような内装が独特で、非日常感を味わえる。
  • チャオプラヤー川支流沿いで、水辺の景色を眺めながら過ごせる
  • 猫と触れ合えるホテルという点に惹かれた

基本情報

ホテル名サイアモティフ・ブティックホテル (Siamotif Boutique Hotel)
カテゴリー古民家風ブティックホテル
価格目安一泊約15,000〜30,000円(時期・部屋タイプによる)
ロケーション/アクセススワンナプーム空港から車で約50分
MRT「Bang Khun Non」駅から徒歩約10分
チェックイン/アウト14:00 / 12:00
特徴川沿いの小規模ホテル(全6室、同じ部屋タイプはひとつもない)
オーナー家族による手作り朝食
猫と触れ合える癒し空間
公式サイトhttps://siamotif.com/
サイアモティフ・ブティック・ホテルとのチャット画面
早めに到着することをホテルに伝えたら、猫の絵文字が添えられた可愛い返信がありました。

チェックインは14時からですが、私たちはマリオット・スリウォンから移動してサイアモティフに13時頃に到着しました。

予め早く到着する旨をチャットで送信しておいたら、猫ちゃん絵文字付きのカワイイ返信が。
※画像内の時間は日本時間です。

到着後、まだ部屋の準備はできていませんでしたが、受付だけ済ませてテラスでのんびりと待たせてもらいました。


客室レビュー

サイアモティフ・ブティック・ホテルの客室「New Charcoal」の内観 
1階にある客室「New Charcoal」はデイベッドがあり、くつろぐには最高

今回宿泊したのは 「New Charcoal」 という部屋。
落ち着いた雰囲気の中に個性が光ります。

ベッドからは窓越しに川の景色を眺めることができ、窓際にはデイベッドが配置されていて、川を眺めながら昼寝ができる最高の空間。
目の前を流れるのは静かなチャオプラヤー川の支流で、時折ローカルな小舟が通り過ぎる光景が旅情を誘います。

一方で、遠くに目をやると橋とそこを走るMRTが見え、「田舎と都会が混じり合った」ような独特のノスタルジーを感じました。

内装には手描きの絵がところどころに散りばめられていて、派手すぎず、それでいておしゃれ。
量産ホテルとは違う“個性ある空間”で過ごす時間は、とても記憶に残りました。

なお、セーフティボックスは小さくてノートパソコンの収納はできませんでした。

  • サイアモティフ・ブティック・ホテルの客室から見える川と橋
    川の奥には橋とがあり、時折MRTが通過する。

ポイント

サイアモティフは全6部屋で、同じタイプの部屋はひとつもありません。
私が宿泊した部屋にはデイベッドがありましたが、他の部屋には恐らくありません。
眺望や間取り、インテリアは部屋ごとに大きく異なるため、事前に公式サイトや各種予約サイトで確認しておきましょう。

そして、部屋数が少ないということは、すぐ埋まる可能性があるということです。
このホテルに宿泊する場合は、早めの予約が必須です。


ワーク環境レビュー

サイアモティフ・ブティック・ホテルのデスクとパソコン
デスクはL字型で電源もあり、コンパクトにまとまっている。
サイアモティフ・ブティック・ホテルの客室Wi-Fi速度
New CharcoalのWi-Fiは問題無し
Wi-Fi速度は十分
静かさ周囲がローカル住宅街&川沿いで、ホテル自体も小さいので、とても静か。
デスクL字でコンパクトにまとまっており、電源まわりは意外と充実。PC作業を数時間するくらいなら十分。
気になる点古民家のような内装なので、照明や自然光はやや暗め。長時間作業をするには少し気になるかもしれません。
New Charcoalのワーク環境について

サイアモティフは「のんびりするためのホテル」という印象が強いですが、意外とワーケーションも可能でした。

このホテルの良さは「疲れたらすぐに切り替えられる環境」
ロビーや共用テラスに出れば川の景色と風、そして猫たちが迎えてくれるので、ちょっとした休憩で心がリフレッシュされます。

一方で、

  • 小規模ホテルなので、ホテル内だけに長時間滞在するのが苦手な人には向かない。
  • 周辺にコンビニやカフェが少し離れているので、「ちょっと買い物に」という時はやや不便。

総じて「短期滞在なら十分ワークできるけど、長期の作業拠点には向かないかも」というホテルでした。

ちなみに、サイアモティフのような穏やかな雰囲気がありつつ、ワーク環境をより整えたい場合は、ペニンシュラ・バンコクがオススメです。

食事と周辺環境

サイアモティフ・ブティック・ホテルの朝食
ゆったりした時間の中で頂く食事は何事にも代え難い体験

サイアモティフの魅力のひとつが朝食
1階の共用テラスで川を眺めながら食事ができるのですが、オーナー家族が手作りしてくれる温かみのある料理が並びます。
素朴でありながら心のこもった味で、かわいらしいタイ食器に盛り付けられていて「こういうのでいいんだよ」と思わせてくれる内容。

バターがしみ込んだトースト、さりげなくオシャレに剥かれたみかん、手作りのパネーンカレー、キャベツの炒め物と自家製菜園で採れたバタフライピーで色付けしたジャスミンライス…

のんびりした空気の中で頂く朝食は、マリオットなどの都市型ホテルでは体験できないものでした。

  • サイアモティフ・ブティック・ホテルの朝食で提供されるコーヒー
    朝食はコーヒーから始まる

昼食や夕食については、事前にリクエストすれば有料で用意してくれる可能性があります。
(実際にGoogleマップやホテル予約サイトのレビューには「夕食を作ってもらえた」との記載あり)
ただし、私自身は未確認です。

周辺で食事をする場合は、ちょっと歩きますがカフェやローカル食堂に行けますし、MRTで移動すればナイトマーケットで屋台グルメを楽しむことも可能です。
ただ、雨が降ると出歩くのが大変ですし、ナイトマーケットなどの屋外で食べることは難しいので、一気に選択肢が無くなる点に注意です。
実際、私はナイトマーケットに行くつもりでしたが、あいにく雨で断念しました…。

「ホテルでゆったり食べる or 外に出て都市部に無いローカル体験」のどちらも楽しめるのが、このエリアの良さだと感じました。


バケーション要素

サイアモティフ・ブティック・ホテルの猫が客室に遊びに来た
猫が客室を巡回し、最終的に居座るという最高のサービス

サイアモティフで特に印象的だったのは「猫」との暮らしのような距離感。
ホテルには3匹の猫がいて、ロビーや共用スペースで自由気ままに過ごしています。
ときには「何か問題は無いかニャ?」と部屋へ巡回しにきて、そのまま居座ることもあるほど。
猫好きにはたまらないホテルです。

また、周辺はバンコク中心部とは違い、バンコクノイ地区ならではのスローな生活感が漂っています。
川沿いの散歩をしても、ローカルな暮らしの風景が広がり、観光地の喧騒とはまったく別世界。

サイアモティフ・ブティック・ホテルの客室「New Charcoal」のテラスから川を眺める
客室から、ただ外を眺めるだけで幸せ

ホテル内では、共用テラスやロビーで扇風機の風にあたりながら、目の前の川の流れを眺めてただ「何もしない」時間を過ごすのが最高の贅沢でした。

ここはまさに“「何もしない」をしに行くホテル”。
日常から解放されて、ただ川辺に身を置くだけで心がリセットされていくような体験ができます。


サイアモティフのメリット・デメリット

このホテルでワーケーションするうえでのメリット・デメリットを改めて整理します。

メリット

  • ホテルの看板猫たちと触れ合える癒し体験
  • オーナー家族のホスピタリティが素晴らしい
  • ホテルと周辺が作り出すノスタルジックな雰囲気
  • 川沿いの静かなロケーションで非日常感を味わえる
  • 部屋からの川ビュー、窓際デイベッドでの昼寝が最高
  • 静かで集中できるワーク環境
  • 手書きの絵や小物が散りばめられたおしゃれでかわいい内装

デメリット

  • トイレは古民家系ゆえの制約あり(古いタイのホテルでありがちな、トイレットペーパーは流せず備え付けのゴミ箱へ)
  • 周辺に大きな商業施設は無く、コンビニやカフェまで徒歩で約10分
  • ホテル前まで車が入れないので、アクセスの際に5分程度歩く必要あり
  • 雨が降ると観光や移動の選択肢が一気に減る
  • 長期滞在よりも1〜2日のショートステイがいいかも
  • 共用ロビーやテラスはオープンエアーのため、小さな虫が入りやすい。客室内にも稀に入ってくることがあるので、極度の虫嫌いには不向き
    ※ただし部屋自体はとても清潔に保たれており、不快な印象はなかった

もしこれらのデメリットが気になるなら、マリオット・スリウォンのような都市型ホテルでのおこもりが良いかもしれません。
アーバン感がありつつ、インフィニティプールでのんびり過ごせます。


まとめ(サイアモティフをおすすめする人)

サイアモティフ・ブティック・ホテルの外観
サイアモティフ・ブティック・ホテルの外観

サイアモティフは、バンコクのシティホテルでは得られない「時間の流れ方」を体験できるホテルです。
観光拠点というより「滞在そのものを楽しむ」場所

おすすめできるのはこんな人

  • 猫好き(※猫アレルギーの方には不向き)
  • ホテルにこもってのんびり過ごしたい人
  • 古民家やノスタルジックな雰囲気が好きな人
  • 高層シティホテルに飽きて、違う滞在をしたい人

一方で、極度の虫嫌いの人には向きません(オープンエアーのロビー・テラスなので、稀に小さな虫が入ってくることがあります)。

ちなみに私が泊まった時も、もう1組の日本人宿泊者がいて、その方々もMAIBARUさんののYouTubeを見て予約したそうです。
宿の方によると、日本人ゲストは近年増えていて、その大きな理由はMAIBARUの影響とのことでした。

サイアモティフ・ブティック・ホテル公式サイトはこちら

次の記事では、バンコクワーケーションでの4つ目のホテル、ミレニアム・ヒルトン・バンコク(Millennium Hilton Bangkok)をご紹介します。

おまけ

サイアモティフの猫ちゃん達の画像をお裾分けします。
猫成分の摂取用にどうぞ!

  • サイアモティフ・ブティック・ホテルの猫が昼寝している