バンコクでワーケーションして気づいたこと|ホテル・移動・持ち物まとめ

バンコクは観光やグルメの魅力が多いだけでなく、ホテルや大型商業施設も数多くあるので「仕事しながら旅行」をするワーケーション先として人気があります。
ただし、実際に滞在してみると「ここは準備しておいてよかった」「次はこうしたい」と気づくことがいくつもありました。
この記事では、私自身がバンコクでワーケーションをした体験をベースに、これから訪れる方にホテルや移動、持ち物についての役立つTipsをまとめます。
目次
ネット環境の準備

ホテルWi-Fiは安定性十分
今回泊まった4つのホテル(ペニンシュラ、マリオット・スリウォン、サイアモティフ、ミレニアム・ヒルトン)では、いずれもWi-Fiの安定性は問題ありませんでした。




メールやチャットツールでの連絡も問題なく行えたので、「ちゃんとしたホテルを選べばWi-Fiで困ることは少ない」と言えると思います。
楽天モバイルの海外ローミング
私は日本で使っている楽天モバイルをそのまま海外ローミング設定で利用しました。SIMの差し替え不要で、設定方法も公式サイトが分かりやすく、迷うことはありません。
観光中もGoogleマップを快適に使え、通信品質にも不便を感じませんでした。SIMを買うか迷う人にとって、楽天モバイルユーザーなら十分選択肢になると思います。
現地SIMカード・eSIMを使うなら
私は利用しませんでしたが、通信量が多い人や動画視聴をしたい人には、現地SIMやeSIMが便利です。
バンコクではAISやTrueMoveのプリペイドSIMが定番で、Amazonや楽天市場で事前購入することもできます。さらに最近はAiraloのようなeSIMサービスも人気です。
バンコクの空港ではプリペイドSIMがカウンターで販売されていますが、英語でやりとりしなければいけないのでハードルが少し高いですよね…。
でも、旅行前に日本で購入しておけば、到着後すぐに使える安心感があるので、事前購入がオススメです。
レンタルWi-Fiを選ぶメリット
複数人で同時に使う場合や、通信量が特に多い人にはレンタルWi-Fiルーターが安心です。
空港で受け取れる「グローバルWiFi」や「イモトのWiFi」は定番で、同行者とシェアできるのがメリット。
家族や友人と一緒に滞在する場合は、こちらの方がトータルで安くなるケースもあります。
セキュリティ対策も忘れずに
ホテルのWi-Fiは快適でしたが、空港やカフェなど公共Wi-Fiを利用する場合はセキュリティ面が不安です。
そのためVPNサービスを使って通信を暗号化しておくと安心です。ExpressVPNやNordVPNは海外利用にも強い定番サービスです。
また、PCやスマホには必ずセキュリティソフトを入れておきましょう。普段日本で使っているもので十分ですし、ソフトやプランによってはVPN機能も付いていることがあるので、機能確認を忘れずに。
作業環境の工夫

客室のデスク・コンセント・静音性
滞在したホテルでは、どこも客室にワーク用のデスクと椅子が備わっており、高さや座り心地で不便を感じることはありませんでした。
デスク周りにはしっかりコンセントがあり、PCやスマホの充電も問題なし。静音性も高く、集中して快適に作業をこなせました。




写真ではデスク周りの雰囲気が伝わりにくいかもしれませんが、実際の使用感はかなり良かったです。
ラウンジで快適に作業する(マリオット・スリウォン / ミレニアム・ヒルトン)
マリオット・スリウォンとミレニアム・ヒルトンにはクラブラウンジがあり、落ち着いた雰囲気で作業ができます。


コーヒーや軽食を取りながら、他の利用者もノートPCを広げて仕事をしており、自然に「ここは仕事できる場所」という空気感がありました。
カフェより静かで集中しやすい環境だったので、ワーケーション目的なら「ラウンジアクセス付きプラン」を選ぶのは大きなメリットです。
ホテル予約サイト(Agoda、Booking.comなど)でラウンジ利用可プランを比較して選ぶのもおすすめです。
空港のラウンジでも、同様に快適な作業環境が整っていました。空港ラウンジが気になる方は以下の記事もご覧ください。
カフェ利用はリフレッシュ程度に
今回、カフェでは休憩だけで作業はしていません。
ただ、外の空気を吸って気分を変えるために立ち寄る分にはちょうどよく、「ずっとホテル内だと息が詰まる」と感じたときに気分転換になりました。
本格的なワーク環境としては、ホテル客室やラウンジに比べるとやや劣る印象ですが、パソコンを広げている利用客もちらほら見かけたので、短時間作業する程度なら問題無さそうです。
各ホテルのワーク環境などの比較
各ホテルのワーク環境をはじめ、様々な項目を以下の記事で比較しています。
ホテル選びの参考にしてみてください。
👇今回の旅行で宿泊した4つのホテルを比較・ランキング化した記事はこちら
健康と生活習慣のポイント

暑さ対策は最重要
バンコクで一番大変だったのは「暑さ」でした。屋台やローカルレストランにはエアコンが無いことも多く、辛い料理を食べるとさらに汗が止まらなくなります。
そこで役立ったのがハンディファンと汗拭きシート(小分けタイプ)。汗拭きシートは、日本のドラッグストアで大容量パックがお得だったので何も考えず購入したのですが、街歩きで持ち歩こうとしたら意外と重くて邪魔なため、結局ほとんど持ち歩かず…。でも、観光から帰ってきてホテルで使用したらリフレッシュできました!小分けタイプがおすすめです。
また、観光していると汗をたくさんかいて不快になるのでシャツを何度も着替えることになりがちですが、吸汗速乾のスポーツTシャツだと、汗をかいてもすぐ乾くので快適で助かりました。
ハンディファンや速乾TシャツはAmazonや楽天市場でも購入できます。
雨季のスコール対策
滞在中は雨季でしたが、一日中降るということは少なく、短時間で集中豪雨になるパターンが多かったです。
外に出かけている最中に豪雨に遭遇したら最悪ですよね…。なので、レインコートやポンチョがあると便利。リュックやカバンごと覆えるタイプならさらに安心です。
ただ、レインコートなどは通気性がよくないので、ずっと着ていると蒸し暑くなってしまうので注意。折りたたみ傘は、そんな蒸し暑さ対策には良いですが、豪雨では防ぎきれないので使い分けが必要です。
また、防水シューズも役に立ちました。
「スーツケースの場所をとるからいいや」と思うかもしれませんが、タイの豪雨は本当にスゴイですし、歩道も決して整っているわけではないので、防水・撥水機能のある靴を持って行くことをオススメします。
実際、私たちは夕飯を買いにいかないといけないのにタイミング悪く豪雨となってしまった日がありましたが、レインコート+防水シューズでバッチリでした!
豪雨を体験してみて、次回持って行きたいと思ったアイテムは、雨からズボン裾を守る足首カバーです。
日本でも梅雨の時期に使用している人がいますよね。
レインコートやポンチョだと足元を守れないので、足首カバーがあれば安心ですし、軽いから荷物の邪魔になりません。
水回りの注意点
今回の滞在では大きな問題はありませんでしたが、古いホテルでは「トイレットペーパーを流せない」場合があります。
慣れていないとつい流してしまい、トイレが詰まる原因になりかねないので、宿泊時に確認しておくと安心です。
英語で確認するのが不安なら、ホテル予約サイトやGoogle Mapの口コミを調べてみると、意外と載っていますよ!
以下の画像は、Booking.comの口コミでキーワード絞り込みした結果です。

プールを楽しむ工夫
プール利用では「客室から水着のまま行けるように羽織れるもの」が便利でした。ラッシュガードや軽いワンピースがあると安心です。
ホテルによっては、館内を水着で歩き回るのはマナーの観点であまりよくありませんが、羽織り物があれば、ある程度格好が整います。
Guests are welcome to change into swimwear in the comfort of their rooms and may wear a bathrobe when walking to the pool area. Alternatively, for added convenience, changing facilities and lockers are available at our Fitness Centre located on the G Floor, where you may also store your personal belongings securely.
意訳:部屋で水着に着替えていいし、バスローブを羽織ってきてもOK、G階のフィットネスセンターで着替えることも可能。
ペニンシュラ・バンコクに、館内をバスローブ等を羽織ってくことは可能か、もしくは更衣室があるかどうか尋ねた際の返信メールです。
また、プールサイドでリラックスするときにはワイヤレスイヤホンが役立ちました。音楽を聴いたり、動画を流しながらのんびり過ごせるのは最高でした。
持ち物リスト(実際に役立った&あればよかった)

旅行全体をカバーする持ち物リストではありませんが、私が体験して「これがあってよかった」「あればよかったなぁ」と感じたものをまとめています。
あなたのリストに加えてみてください。
実際に持って行って役立ったもの
- ハンディファン:炎天下やエアコンの無いレストランで大活躍。
- 吸汗速乾Tシャツ:毎日汗をかくので、乾きやすい素材は必須。
- ユニクロのエアリズムステテコ:ジーンズ等の下に履くと、肌と服が汗でくっつかずに快適。
- 除菌シート/アルコールスプレー:レストランでおしぼりはまず出ない。衛生対策として最優先で用意。
- サングラス:日差しが強烈なので必須。
- ラッシュガードや羽織り物:プール移動や日差し対策に重宝。
- ワイヤレスイヤホン:プールサイドや移動中に音楽や動画を楽しめる。もちろんWeb会議でも役立つ。
- 防水シューズ:突然の豪雨でも安心。
- 虫よけスプレー(携帯用):屋台での食事や夜に必須。
- ウナクールのようなかゆみ止め:虫刺されの不快感をすぐに抑えられる。
- 日焼け止め:男性も塗るべし。半日で鼻の頭が真っ赤に日焼けします。
- パーカー:薄手でもダメではないですが、普通のパーカーの方がベターです。使う場面はバンコクの空港。エアコンが効きすぎていることがあり、過去に一度寒くて風邪ひきました。(街中のショッピングモールなどは以前ほどエアコン温度が低くなくなったような気がしますが、羽織れるものはあったほうがいいです)
あればよかったと感じたもの
- 雨用の足首カバー:スコール時に裾が濡れるのを防げる。
- 雨用のポンチョ:レインコートは役に立ったけど少し大きいかも。ポンチョの方がコンパクトで、カバンもカバーできる。
- 汗拭きシート(小分けタイプ):大容量パックはお得だけど重かった…。常にカバンに入れておけるサイズ感だと便利。
- ペットボトルカバー:ドリンクを買って持ち歩くとき、水滴でカバンの中が濡れた…。
お金まわりの工夫

カード決済できる場面が増えていた
旅のスタイルや訪問先によって異なりますが、私たちの今回のバンコク滞在中の支払いは、ほとんどクレジットカードで済ませることができました。
例えば、ショッピングモール内のレストランやカフェはカード対応していることが多く、配車アプリ「Grab」もアプリ上でカード決済可能です。
また、MRT(地下鉄)は VISAタッチ決済が使えるので、日本でSuicaを使う感覚で乗り降りできて便利でした。
クレジットカードの注意点としては、過去のバンコク旅行で「メインカードが通らず、別のカードで決済した」という経験があったので、クレジットカードは複数枚持参することを強くおすすめします。
VISAであれば、まず間違いなくどのお店でも使えると思いますが、AMEXは使えないお店がありました。JCBはさらに…。
現金が必要な場面もある
一方で、以下のような場面では現金が必要でした。
- 屋台
- 街中のローカルレストラン
- チップ(ホテルスタッフなど)
- 船のチケット
- 観光施設の入場料
また、セブンイレブンなどのコンビニでは「◯◯バーツ以上でないとカード利用不可」という制限があるため、日本の感覚で少額支払いしようとすると断られることがあります。
船のチケットについては、頻繁に乗る予定があるのであれば、事前に乗り放題パスを買っておくと便利です。
毎回、船着き場で「え~っと、いくらだっけ…?」と確認して、財布から「あわわ…1バーツってどのコイン…?」と探すのは面倒ですし、そもそも海外では人前で財布を出したくないですよね。
KlookやKKdayで購入できる乗り放題パスがあれば、そんな問題は一気に解決で、しかもお得なのでオススメです。
両替は事前に済ませておくのが安心
今回の滞在では、現地での両替やATMでのキャッシング利用はせず、日本で事前に両替してから出発しました。
私たちはとにかく「旅のストレスを少なくすること・現地での時間を少しでも増やすこと」を優先しています。
現地の方がレートは良いのは間違いないのですが、
- レートの良い両替所を探す手間
- そもそも両替所が近くに無くて困るリスク
- 両替に行くことで時間を取られるストレス
これらを避けるため、日本で両替をしていくことにしています。
現地での両替は「手持ちが少なくなったらすればいいや」ぐらいの気楽な感じがいいですね。
移動手段と注意点

船で渋滞回避
私たちはリバーサイドに滞在したこともあり、移動の中心は船でした。
料金が安く、道路の渋滞に左右されないのが大きなメリット。観光気分を味わえるのもグッド。
ツーリストボートは2階席からの眺めが最高ですが、屋根が無いため日差しや暑さ対策は必須です。
Grabの便利さと弱点
バンコクでは定番の配車アプリ「Grab」。
かつては、タクシーはメーターを使ってくれずぼったくられる、といったことがありましたが、配車アプリの登場でバンコクでの移動が安心で快適になり、劇的に改善されました。
そんなGrabは、通常時はとても便利ですが、大雨になるとまったく車が捕まらないこともありました。
理由は「需要急増+渋滞で車が動かない」ため。
Grabに頼りきりにすると移動手段が無くなるリスクがあるので、特に遠出する際は、公共交通機関などの他の手段も調べておくと安心です。
MRT・BTSの特徴
今回は使いませんでしたが、過去の利用経験から:
- MRT(地下鉄)はVISAタッチ対応で、日本のSuica感覚で利用可能。
- BTS(高架鉄道)は券売機より窓口で「行先と人数」を伝える方が、なんだかんだで早い。
空港送迎は事前予約が安心
空港からホテルへの移動は、Grabだとマッチング待ちが面倒になることがあります。
私たちはとにかく「時間を無駄にしたくない!」。
そのため、毎回必ず車を事前手配しています。
荷物が少なければエアポートリンクも選択肢になりますが、スーツケースが大きい場合や家族旅行では送迎手配が確実で安心です。
KlookやKKdayなどの旅行サイトで提供されている空港送迎サービスは、事前にオンライン予約できて便利です。
フライト前は空港ラウンジで落ち着いて過ごすのもおすすめです。以下の記事で羽田とバンコクの空港ラウンジを紹介しています。
ワークとバケーションの両立のコツ

時間をブロックで分ける
1日の中で「午前は仕事、午後は観光」とブロックで分けた方が、どちらも集中できます。
仕事と遊びを混在させると中途半端になり、家族も楽しめません。
取引先への事前告知
私の場合、旅行の1か月以上前には、取引先に旅行スケジュールを伝えておきました。
また、日本時間の午前中なら対応可能と伝えつつ、急ぎ対応はできないと明確にしておいたので、現地でも安心して予定を組めました。
もちろん、出発前に仕事を整理しておくのも大事な準備です。
環境を楽しんでリフレッシュ
高層ラウンジや眺望の良い客室では、休憩中に外の景色を眺めるだけでも気分転換になりました。
「景色の良い場所で仕事をする」という体験そのものが、ワーケーションの魅力のひとつだと感じます。
まとめ

バンコクでのワーケーションは、観光と仕事を両立できる魅力的な体験でした。
実際に滞在してみて分かったのは、準備次第で快適さが大きく変わるということです。
- ネット環境はホテルWi-Fiと海外ローミングで十分対応できる
- ラウンジや客室は快適なワーク環境。作業効率を考えるならプラン選びがポイント
- 暑さ・スコール・虫への対策は必須。小物類を持参すれば安心
- お金はカードが使える場面が増えた。ただし現金も用意するのが現実的
- 移動は船・Grab・公共交通を、行先によって組み合わせる
- ワークと観光は時間をハッキリ分けて楽しむことで、どちらも充実
ワーケーションは自分に合った準備と工夫ができるかどうかで満足度が大きく変わります。
でも、バンコクはワーケーションしやすい都市なので準備と工夫にそこまで身構える必要はありません。
これからバンコクでワーケーションを検討する方は、本記事や他のワーケーション体験記事も参考にしてみてください!