羽田・バンコク空港ラウンジ体験記|食事・雰囲気・作業環境をレビュー

空港ラウンジは、旅行者にとって特別な待ち時間の過ごし方です。
出発前にゆったり食事を楽しんだり、大きな窓から飛行機を眺めて旅気分を盛り上げたり。さらに、Wi-Fiや電源が整っているため、仕事やちょっとした作業をこなすこともできます。
今回は、羽田空港のJALサクララウンジ、バンコク・スワンナプーム空港のオマーン航空ラウンジ、キャセイパシフィックラウンジを実際に利用。
それぞれの食事・雰囲気・環境をレビューし、旅行でもワーケーションでも役立つ体験をまとめました。
目次
空港ラウンジを使うメリット

出発前に作業やリラックスができる
ラウンジなら静かな空間で、パソコン作業はもちろん、本を読んだり仮眠したりと自由な過ごし方が可能。搭乗ゲート付近の混雑を避けられるのも大きなメリットですね。
無料の食事・ドリンクで旅費も節約…?
多くのラウンジではビュッフェや軽食、アルコールを含むドリンクが無料。出発前にラウンジで食事ができるのであれば、混雑している空港レストランに並ぶ必要はありません。
ただし注意したいのは、ラウンジは誰でも気軽に使えるわけではないということ。
航空会社によってルールは異なりますが、プレミアムエコノミークラスやビジネスクラス以上であればラウンジを利用できますが、その運賃自体が高額。また、航空会社のマイレージプログラム上級会員であれば無料で入れますが、そのステータスを得るには相当の搭乗回数やマイル数が必要です。
つまり、「ラウンジで食費を浮かせて節約!」というよりも、ラウンジ利用自体が付加価値サービスと考えるのが、いいのかなと思います。
ワーケーションだったら、「出発前に静かに休みたい」「仕事を片付けたい」、レジャー旅行だったら「非日常を楽しみたい」など、体験価値にお金を払うという視点でとらえると納得感が出るのではないでしょうか。
だって、一度くらいはラウンジでリッチな気分を味わいたいですもんね(笑)
旅気分を高める特別な空間
広々とした窓から飛行機を眺めながら食事をしたり、非日常感あふれるデザインの空間で過ごす時間は、旅行者にとって最高のスタート。ラウンジは「バケーションの始まり」を演出してくれる場所でもあります。
ラウンジで、搭乗前の最終準備をするのが個人的なオススメですよ。
例えば、パソコンなどの充電、スマホの海外ローミング設定、旅行中に必要なグッズの再チェックなどなど。もし、何か足りない物があった場合、空港内のショップである程度は揃えられるので、ラウンジで準備を整えるのが旅のスタートをバタバタさせないコツです。
バンコクに持って行ってよかった物や、現地で気づいたことなどをまとめた記事がありますので、旅行の準備の参考にしてみてください。
利用したラウンジ体験記
羽田空港 国際線 JALサクララウンジ

名物ビーフカレーと復活したビュッフェ
羽田のJAL国際線サクララウンジといえば、やはり名物のビーフカレー。コロナ禍で一時は注文制に変わっていましたが、現在は再びビュッフェスタイルに戻り、カレーはもちろんのこと、サラダやパスタ、スープなど、好きなものを自由に楽しめるようになりました。
夕食代わりになるほどの満足感があり、おつまみやデザートも充実。仕事の合間に小腹を満たすのにも便利です。


窓から飛行機を眺められる広大な空間
羽田のJAL国際線ラウンジは、4階のサクララウンジと5階のサクララウンジスカイビューに分かれており、特にスカイビューは開放感抜群。大きな窓からJAL機を眺めながら過ごせるのは旅の気分を盛り上げてくれます。
ダイニング専用エリアとリラックスエリアが分かれているため、混雑時でも比較的落ち着いて過ごせます。


Wi-Fi&電源多数、作業環境は最強クラス
Wi-Fi速度は80Mbpsと非常に快適。動画視聴や大きなファイル送信も問題なく、出発前の仕事時間を効率的に活用できます。
ほとんどの席にコンセントやUSBがあり、PC・スマホ・タブレットを同時に充電しても困らないレベル。
静かなリラックスエリアで作業をすれば集中できるので、まさに「出発前のオフィス」として機能する環境です。


バンコク スワンナプーム空港 オマーン航空ラウンジ

中東らしい料理とアラビックコーヒーが楽しめる
軽いビュッフェ形式でサラダや卵料理、チキンハム(イスラム教なので)、ローストポテト、フルーツなど定番メニューが揃います。特に印象的だったのはファラフェルラップやフムスなど中東らしい料理。さらに独特の苦みと香りを持つアラビックコーヒーもあり、旅の気分を盛り上げてくれます。
妻はフムスが好きなので、とても喜んでいました。
イスラム教国家の航空会社なのでアルコール類は無いかと思っていましたが、ありました。様々な国の旅行者に配慮してのことなのでしょうね。


落ち着いた青い照明と静かな空間
広さは控えめですが、青い照明で落ち着いた雰囲気を演出。窓はあるもののブラインドがかかっており、開放感というより「静かに休める空間」という印象です。周囲の利用者も非常に静か(静かすぎ…?)で、リラックス目的に向いていました。
Wi-Fi速度はそこそこ、電源は少なめで軽作業向き
Wi-Fi速度は14Mbpsほど。メールチェックや軽い作業には十分ですが、大容量の処理には不向き。ダイニングエリアではコンセントが少なく、PC作業を長時間するにはやや厳しい環境でした。リラックスエリアは利用していないのですが、そちらにはもしかしたらコンセントがあったのかもしれません。


バンコク スワンナプーム空港 キャセイパシフィックラウンジ

出来立ての麺料理は必食
オーダー式でワンタンヌードル、パッタイ、肉まんなどの出来立てメニューを楽しめるのが最大の魅力。ビュッフェエリアにはハムやチーズ、パン、サラダなども揃い、しっかり食事を楽しみたい人に最適です。


洗練された空間と大きな窓の開放感
ラウンジは広々としており、ダイニング/リラックスエリアに分かれて用途別に利用可能。内装は洗練されており、大きな窓から飛行機を眺められる開放感が魅力。旅のワクワクを高めてくれます。


Wi-Fiは弱めだが電源多数で安心
Wi-Fi速度は2.2Mbpsと弱めですが、電源は多くの席に配置されており、充電しながら作業できます。ネット速度に依存しない作業(文章作成やメール整理)なら問題なくこなせました。


3つのラウンジ比較表(食事・雰囲気・ワーケーション環境)
ラウンジ | 食事 | 雰囲気 | ワーケーション環境 |
---|---|---|---|
羽田 JALサクララウンジ | 名物ビーフカレー/ビュッフェ復活/おつまみ・デザートあり | 広大で開放的/窓からJAL機を眺められる/スカイビューエリアあり | Wi-Fi 80Mbps/電源多数/席も豊富で作業最適 |
バンコク オマーン航空ラウンジ | 中東料理(フムス・ファラフェル)/アラビックコーヒー/軽いビュッフェ | 青い照明で落ち着いた空間/広さ控えめ/静かに過ごせる | Wi-Fi 14Mbps/電源少なめ/軽作業向き |
バンコク キャセイパシフィックラウンジ | 出来立て麺料理(ワンタン麺・肉まん等)/軽いビュッフェもあり | 洗練された空間/大きな窓で飛行機を望める/エリア分けあり | Wi-Fi 2.2Mbps/電源多数/文章作業なら十分 |
ラウンジだけでなく、今回のワーケーション旅行で利用した各ホテルの作業環境については、以下の記事にまとめています。
それぞれのラウンジはこんな人に向いている

羽田 JAL国際線サクララウンジ
食事・作業・充電すべてが揃った万能型ラウンジ。
名物ビーフカレーでお腹を満たしつつ、高速Wi-Fi & 電源多数でしっかり作業もできるので、出発前に「仕事も夕食もまとめたい」人に最適です。
もちろん、ビールやワインで乾杯して、バケーション開幕の決起集会(笑)でも。
バンコク オマーン航空ラウンジ
フムスやファラフェル、アラビックコーヒーといった中東らしいメニューが特徴。
ラウンジ自体は落ち着いた雰囲気で、静かに食事や休憩を楽しみたい人に向いています。
Wi-Fiや電源は控えめなので、「軽い作業+リラックス」で使うのがおすすめです。
小洒落ていて、妻は「ここ、いいなぁ…次もここに寄りたいなぁ…」としきりに言っていました。
バンコク キャセイパシフィックラウンジ
出来立て麺料理と洗練された空間が魅力。大きな窓から飛行機を眺められます。日本に帰国する場合なら、最後まで少しリッチな旅気分を感じられるはず。
Wi-Fiは弱めですが電源は豊富。「作業よりも食事や空間を楽しむ目的」で利用するのにおすすめです。
補足コラム:羽田のキャセイパシフィックラウンジについて
2年前に羽田空港で利用したキャセイラウンジも印象的でした。
当時は落ち着いた雰囲気と上質なデザインが特徴で、ヌードルバーでの出来立て料理も楽しめました。
JALサクララウンジが「広さと作業性」に強いとすれば、キャセイは「静かさと食事の質」で差別化されていた印象です。
現在の運用は変わっている可能性がありますが、もしワンワールド系航空会社を利用するのであれば、「羽田にももう一つの選択肢がある」ことは知っておいて損はないでしょう。
空港ラウンジ活用のコツ

利用条件をあらかじめ確認しておく
空港ラウンジは、航空会社の上級会員やビジネスクラス利用者だけでなく、クレジットカード特典や有料利用でも入れる場合があります。このあたりは説明しだすと、とっても長くなるので本記事では割愛しますが、もし旅行を計画している場合、航空券を手配する前に、その航空会社で空港ラウンジを利用するための条件を検索しておくといいと思います。
混雑時間帯を避ける
朝・夕方の出発ピーク時は混雑しやすく、良い席が埋まりがち。余裕を持って早めに入室するか、時間をずらして利用すると快適に過ごせます。
ちなみに、私はラウンジを全力で堪能する派なので、3時間前には空港に着いて、ラウンジでのんびり食事や仕事をしています。
作業派は電源の位置をチェックしておく
ノートPCやスマホを使うなら、電源が近い席を選ぶのが鉄則。ラウンジによっては電源が少ない場所もあるので、入室したらまずコンセントの有無を確認しましょう。眺めが良い窓側席やリラックスできるソファー席で、なおかつコンセントのある席は埋まりがちです。
レジャー派は「必食メニュー」を押さえる
ラウンジごとに特徴的なメニューがあります。
例えば、
- JALサクララウンジ → ビーフカレー
- オマーン航空 → フムス&アラビックコーヒー
- キャセイ → 出来立ての麺料理
など…。
せっかく入るなら、そのラウンジならではの料理を味わっておくと満足度がぐっと高まります。
私はJALサクララウンジでビーフカレーを食べると「やっぱりこれを食べなきゃ始まらない」と、旅の始まりを実感します。
まとめ|旅のスタイルに合わせてラウンジを楽しもう

今回レビューした3つの空港ラウンジは、それぞれに強みがありました。
- 羽田 JALサクララウンジ:万能型。ビーフカレーでお腹を満たしつつ、Wi-Fiと電源完備で作業も可能。
- バンコク オマーン航空ラウンジ:中東料理とアラビックコーヒーが特徴。静かに休憩したい人に最適。
- バンコク キャセイパシフィックラウンジ:出来立て麺料理と洗練された空間。旅気分を高めたい旅行者におすすめ。
いずれも「出発前の時間をどう使うか」で評価が変わります。
しっかり仕事を片付ける、異文化を味わう、食事や雰囲気を楽しむ──自分のスタイルに合わせて選ぶことで、ラウンジは旅をもっと豊かにしてくれます。
ワーケーションで訪れる人にとっては作業環境としての強みが役立ちますし、レジャーで訪れる人にとっても食事や空間を楽しむ場として大きな価値があります。