リバーサイドで優雅にワーケーション!ペニンシュラ・バンコク宿泊レビュー

ペニンシュラ・バンコクのプール風景

はじめに

2025年9月2日~8日のバンコクワーケーションの中で、最初の滞在先として選んだのはザ・ペニンシュラ・バンコク(The Peninsula Bangkok)です。9月2日~4日の2泊をこちらで過ごすことにしました。

高級ホテルとして有名なペニンシュラですが、ワークにもバケーションにも最適でしたし、他のホテルとは一線を画すサービスも実感しました。

そんなザ・ペニンシュラ・バンコクでの滞在をワーケーション目線でレビューします。


なぜこのホテルを選んだのか

ザ・ペニンシュラ・バンコクを選んだ理由はワーク面、バケーション面どちらも理由があります。
理由は以下のとおりですが、ワーケーションを実現する環境が整っており、実際に滞在してみてワーク⇔バケーションの切り替えがスムーズなホテルでした。

ワーク面の理由

ペニンシュラ・バンコク客室デスクでのワーケーション風景
ペニンシュラ・バンコクの客室デスクからはチャオプラヤー川が一望できる
  • ペニンシュラブランドを信頼して世界からビジネスマンが宿泊するため、客室のワーク環境が整っている。
  • ハイブランドな分、団体客などが少なく、静かな環境で集中できる。
  • 大型商業施設「アイコンサイアム」に隣接しており、そこで買い物している最中に、万が一仕事しにホテルへ戻る場合でもすぐに戻ることができる。

バケーション面の理由

バンコクにある大型商業施設アイコンサイアムのライトアップ
アイコンサイアムのライトアップされた夜景
  • フレキシブルにチェックイン/アウトの時間を設定でき、早朝にバンコクに到着してもすぐにチェックイン可能なので、体力面での負担が少なく時間も無駄にしなくて済む。
  • チャオプラヤー川沿いのリバーサイドエリアにあり眺めが良く、ホテルにいるだけでもバケーション感がある。
  • プールの雰囲気が良く、のんびりできそう。
  • 近くにあるアイコンサイアムで買い物や食事ができる。
  • ボートを使用すれば観光地にも簡単にアクセスできる。

基本情報

ホテル名ザ・ペニンシュラ・バンコク (The Peninsula Bangkok)
カテゴリー5つ星 / リバーサイドのラグジュアリーホテル
価格目安一泊約30,000円~ (時期・プランによる)
ロケーション/アクセススワンナプーム空港から車で約40分
専用シャトルボートで、ホテル⇔サトーン船着き場(BTSサパーンタクシン駅が隣接)を移動可能
チェックイン/アウト06:00 / 22:00
※ペニンシュラ・タイムが適用されるプランの場合
特徴チャオプラヤー川を望む絶景
静かで落ち着いた客室
リゾート感のあるプール
公式サイトhttps://www.peninsula.com/ja/bangkok/5-star-luxury-hotel-riverside

上記の基本情報の中で、特筆すべきはチェックイン/アウトについてです。

日本からバンコクに渡航する場合、バンコク到着が早朝 / 出発が深夜となることがあります。
通常のホテルはチェックインが14時あたりからですが、ペニンシュラ・タイムが適用されるプランを予約すれば、早朝着でもホテルに入れますし、バンコクを22時頃に出発する便でも夕方までゆっくりホテルで休めます。

実際、今回私はバンコクのスワンナプーム空港に朝6時頃に到着し、そこから移動して7時頃にホテルに到着しました。
「本当にこんな早朝にチェックインできるのかな…?」と少し心配でしたが、「ペニンシュラ・タイムが適用されるからチェックインできますよ」とフロントの方に満面の笑みで案内されました。

深夜のフライトで、なおかつ暑いバンコクで疲れていたので、これは本当に助かりました!


客室レビュー

今回滞在したのは「グランドデラックスルーム」です。
部屋の広さや機能自体はスタンダードな「デラックスルーム」と同じなのですが、上層フロアにあるため眺望が良く、バケーション感をより感じられました。

客室内には、リビングとは別にスーツケースを置けるスペースが設けられているため、リビング内にスーツケースを広げずに済みます。客室が狭いと圧迫感があって仕事もしにくいですが、こちらでは広々と快適に過ごすことができました。

開放感のある窓際のデスクではチャオプラヤー川とリバーサイドエリアを一望でき、休憩時にふと横を見れば素晴らしい景色を眺められ、最高のワーク環境です。

  • ペニンシュラ・バンコクのグランドデラックスルームのツインベッド
    ペニンシュラ・バンコクのグランドデラックスルームのツインベッド

無料のWi-Fi速度も全く問題無いですし、デスクには当然電源もあります。

時期や部屋の稼働率にもよりますが、ホテル全体が静かな印象で、廊下などの客室周辺も静かだったのでオンラインミーティングも問題無さそうです。

また、無料のコーヒーマシンが客室にあるのもありがたいですね。

ただ、セーフティボックスが小さく、ノートパソコンを収納することはできませんでした
ワーケーションではパソコンは必須なので、外に出かける時にパソコンをセーフティボックスにしまえないのは残念ポイントですね。
私はスーツケースにパソコンしまって、スーツケース自体にカギをかけることで対応しました。

  • ペニンシュラ・バンコクのグランドデスルームのWi-Fi速度
    ペニンシュラ・バンコクの客室Wi-Fi速度

ラウンジ

ペニンシュラ・バンコクのレストラン「River Cafe & Terrace」
チャオプラヤー川沿いにあるホテルレストラン「River Cafe & Terrace」

ザ・ペニンシュラ・バンコクにはエグゼクティブラウンジはありません
そのため、客室以外でパソコンで仕事をしたい場合はロビーか、ホテル内の「River Cafe & Terrace」というレストランとなります。

仕事をちょっとするためにレストランに入るのは効率的ではありませんが、朝食付きプランを選択している場合、ここのレストランが朝食ビュッフェの会場となっており、食事の前後にパソコンで軽く仕事をしているビジネスマンはちらほら見かけました。

どうやら前日にホテル内の会議室で大きな商談イベントがあったらしく、そのまま宿泊したビジネスマン達が朝から握手を交わしてカジュアルに商談を続けていました。
レストランスタッフも、そんな光景が当たり前かのように、パソコンを広げているゲストのテーブルにコーヒーやドリンクを運んでいたので、ここで軽く仕事すること自体は問題無さそうです。

ただ、このレストランはチャオプラヤー川沿いのテラス席が売りなので、屋外でずっと仕事をするのは暑い…。
そして、コンセント等の電源も無いので、メールチェックなどの軽めの仕事に留めておくのがよさそうです。
※屋内席もありますが、コンセント有無は未確認です。

メモ

River Cafe & Terraceのモーニングビュッフェ、ディナービュッフェは最高です。

特にディナービュッフェは2,480バーツ≒11,563円(別途諸税)とかなり高いですが、新鮮なシーフード、作り立てを提供してくれるグリルドビーフなどはもちろんのこと、夜のリバーサイドの雰囲気がたまりません。

また、モーニングビュッフェでは、(恐らく高級な)マンゴーが食べ放題で、何個食べたか覚えていません…。

※2025年9月13日時点の1バーツ=4.66円で換算

ペニンシュラ・バンコクのThe River Cafe & Terraceでのディナービュッフェ
The River Cafe & Terraceでのディナービュッフェでは夜景も楽しめる
ペニンシュラ・バンコクのThe River Cafe & Terraceでのモーニングビュッフェ
川沿いの開放的な雰囲気が良い一日の始まりを演出してくれる

バケーション要素

ザ・ペニンシュラ・バンコクでのワーケーションは、バケーション要素で本領が発揮されます。

個人的に素晴らしいと感じたポイントは以下のとおりです。

  • 川沿いにある大人な雰囲気のプール
  • アイコンサイアムへ無料シャトルボートが出ているし、徒歩でもアクセス可能
  • ホテル⇔サトーン船着き場(BTSサパーンタクシン駅隣接)の無料シャトルボートを好きな時に出してくれる

1つずつ見ていきましょう。

ザ・ペニンシュラ・バンコクのプールは大人な雰囲気

  • ペニンシュラ・バンコクのプール風景
    川沿いのプールの後ろにはペニンシュラバンコクのホテル棟が見える

結論から言うと、ここのプールは最高です!
昼も夜も雰囲気が素晴らしい!
リゾート感のある大人な雰囲気で、チャオプラヤー川からの風を感じながらリラックスできます。

日中のバンコクの日差しは強いので屋根付きのカバナは人気で埋まってしまい、私たちも最初は普通のベッドでのんびりしていたのですが、プールスタッフの方が「カバナ空いたよ!」と声を掛けてくれたり、冷えたマンゴードリンクを無料でサービスしてくれたりと、プールの雰囲気だけでなくホスピタリティも最高でした。

そして、昼のプールも良いのですが、ナイトプールの景色が美しい!

プールのあるG階には客室フロアからエレベーターで直接降りることができるので、午前中は客室で仕事をして、午後は降りてプール、ついでにプールサイドでハンバーガーを注文してそこで食べる、なんてスタイルも可能です。

家族連れのワーケーションなら、自分は午前中仕事だったとしても、パートナーと子供はプールで遊ぶ、という棲み分けもできますね。

メモ

高級ホテルだと水着で館内を歩くことはマナー違反ですが、リゾート感のあるホテルの場合、どこで水着に着替えればいいか悩みますよね。
旅行前にザ・ペニンシュラ・バンコクへメールで質問したところ、以下の返信がありました。

Guests are welcome to change into swimwear in the comfort of their rooms and may wear a bathrobe when walking to the pool area. Alternatively, for added convenience, changing facilities and lockers are available at our Fitness Centre located on the G Floor, where you may also store your personal belongings securely.

部屋で水着に着替えていいし、バスローブを羽織ってきてもOK、G階のフィットネスセンターで着替えることも可能、とのことでした。

私が見た限りでは、プールに行くゲストは、男女共に皆客室で水着とサンダルに着替えて、軽く何かを羽織ってきていたように思います。
女性はオシャレな羽織り物を持っていることが多いと思いますが、男性の場合、さすがに上半身裸はNGなので、ラッシュガードなどで対応しましょう。

※プールから客室に戻る時は、水着から水が滴らないよう乾かしてから戻りましょう!

アイコンサイアムへのアクセスが抜群に良い

バンコクのチャオプラヤー川沿いにある商業施設アイコンサイアム外観
バンコクのチャオプラヤー川沿いにある商業施設アイコンサイアム外観

プールはホテル内のバケーション要素ですが、ホテル外だとどうでしょうか。

ザ・ペニンシュラ・バンコクのすぐ近くに大型商業施設「アイコンサイアム」があり、何ならここで食事も買い物も景色も全て完結してしまいます。

食事は、気軽に注文できるけど十分美味しいタイ料理のフードコート、とんかつ和幸やスシロー、ビアードパパなどの日本発レストラン、ミシュランビブグルマンを獲得しているレストランの支店などがあります。

買い物も、安価なタイ雑貨から超高級ファッションブランド、ユニクロや無印、高島屋など。ドラッグストアで売っているタイコスメは激安で、女性には特に嬉しいですね。暑い国なので、タイの化粧品は紫外線対策が優れていて汗でも化粧落ちしにくいらしく、妻が大量買いしていました。

タイ最大級のスターバックス/スターバックス・リザーブがあり、そこからの景色は最高ですし、屋外バーの夜景も素晴らしいです。

そんなアイコンサイアムへは、ホテルから徒歩で約8分、無料のシャトルボートなら約3分とアクセス抜群です。

ホテル⇔アイコンサイアムの無料シャトルボートは朝10時~夜10時半まで、30分おきに運航しています。(毎時00分、30分にホテルから出発し、アイコンサイアムで折り返す)

メモ

個人的な報告ですが、バンコクに行ったら必ずアイコンサイアムのスシローに寄ります。

というのも、ここのスシローは日本のスシローの数倍美味しいと感じるので、日本食チャージのために訪問します。

ここで食べた後に日本でスシローに行った時、「あれっ…アイコンサイアムのスシローの方が断然おいしい…」と愕然としました。

Google Mapでも高評価で、海外の方から「この価格でこのクオリティは信じられない」的な口コミが寄せられています。

バンコクで日本食が恋しくなったら、ぜひ!

ホテルとサトーン船着き場の往復ボートを無料で実質チャーターし放題

バンコクは見どころがたくさんあるので、ザ・ペニンシュラ・バンコクに滞在中、街の中心部やリバーサイド以外のエリアに行きたい場合はどうすればいいでしょうか。

その場合、ホテルの無料シャトルボートで、サトーン船着き場(Sathorn Pier)へ行き、隣接しているサパーンタクシン駅(Saphan Taksin)からBTSという高架鉄道に乗り換えるのがオススメです。

ただ、そのホテルの無料シャトルボートですが、ホテル公式HPを見ても運航スケジュールが掲載されておらず、渡航前にホテルに問い合わせてみましたところ、以下のように返信がありました。

To Taksin Pier (Saphan Taksin BTS Station) is available daily from 6:00 am – 12:00 midnight. On demand.

The boat schedule is daily you can just approach our conceirge team for assistance.
For Taskin Pier going to the hotel we have representative waiting on the area.

「要望に応じて…?どこの誰に、いつお願いすればいいんだ…?ホテルへ帰る時は、サトーン船着き場にスタッフが本当にいるのか…?」などと、やや不安でした。

実際に宿泊してみた結果、ホテル→サトーン船着き場の場合は、ホテルの船着き場にいるスタッフに「サトーンに行きたい」と告げるだけでOKです。
また、サトーン→ホテルの場合、サトーンにホテルロゴが入ったポロシャツのスタッフがいるので、こちらも「ホテルに行きたい」と告げるだけです。
すると、たいてい「5分ぐらい待って」と言われ、しばらくするとボートが来てくれます。

確認したわけではありませんが、恐らく「呼べば来る」、といった感じだったので、実質無料チャーターです。
リバーサイドの他ホテルでもホテルとサトーンを往復する無料ボートはありましたが運航スケジュールは決まっていたので、乗りたい時に乗れるボートがあるのは、バケーションするうえで非常に便利でした。


ザ・ペニンシュラバンコクのメリット・デメリット

このホテルでワーケーションするうえでのメリット・デメリットを改めて整理します。

メリット

  • ペニンシュラ・タイム適用プランで予約すれば、チェックイン/アウトの時間がフレキシブルになる
  • 客室が広くて眺望が良いため解放感があり、防音性も良いため仕事や滞在が快適
  • スタッフのホスピタリティが素晴らしい
  • チャオプラヤー川沿いのプールが良い雰囲気
  • ビュッフェが素晴らしいのでバケーションにもピッタリ
  • アイコンサイアムへのアクセスが抜群
  • シャトルボートが非常に便利

デメリット

  • 宿泊費が高額
  • 客室のセーフティボックスが小さい
  • ボートが便利とはいえ、チャオプラヤー川を挟んで中心部と反対側なので、ホテル選びの際に巡りたい場所と総合的に考える必要あり

まとめ(ザ・ペニンシュラ・バンコクをおすすめする人)

ペニンシュラ・バンコクの夜のホテル外観
ペニンシュラ・バンコクの夜のホテル外観

ここまでの記事をもとに、ワーケーションでザ・ペニンシュラ・バンコクをおすすめする人は以下のとおりです。

  • リバーサイドの景色を楽しみながら、ゆったり仕事したい人
  • 人の多いカフェよりも、静かな環境で集中したい人
  • 便利なショッピングモールで食事や買い物をしたい人
  • プールでも楽しめる家族連れ

ペニンシュラは高額です。
ワーケーションでわざわざ高いホテルを選ぶ必要はあるのでしょうか?

考えはひとそれぞれですが、私は「YES」です。
ホテル選びはワーケーションでも重要なポイントだと考えます。

ワーク面では、Wi-Fi、広いデスク、オンライン会議できる静かな環境が揃っていますし、ビジネスマンが泊まっていてワークのモチベーションもアップします。

バケーション面では、良いホテル=立地が良い=仕事の後にすぐに観光できる、という点があります。
そもそも良いホテル自体がプールやラウンジなどのバケーション要素を備えているので、家族連れがいるなら、ワークをしない家族もバケーションでのメリットがあります。

高級ホテルだけがワーケーション向きでは決してありませんが、ザ・ペニンシュラ・バンコクでしか体験できないワーケーションがあることも間違いありません。

ザ・ペニンシュラ・バンコク公式サイトはこちら

次の記事では、バンコクワーケーションでの2つ目のホテル、バンコク・マリオット・ホテル・ザ・スリウォン(Bangkok Marriott Hotel The Surawongse)をご紹介します。